非常食 って何日分必要?来てからじゃ遅い。災害に備えて備蓄食料 を意識しよう

非常食 って何日分必要?来てからじゃ遅い。災害に備えて備蓄食料 を意識しよう

明日のご飯がない・・想像できますか?

もしもの大災害に備え、食料を備蓄していますか?災害は待ったなし。起こってからでは、間に合いません。ライフラインの破壊により物流がストップ、スーパーやコンビニも同じく被災しているため販売不可、運良く販売店を見つけても陳列棚は空っぽ。災害時には、普段想像もつかない出来事が、私達の目の前に現実となって現れるのです。いつ援助が来るか分からない状況下で、災害支援物資の配給だけを頼りに何日間も待つのは危険です。そんな時に頼れるのは、あらかじめ備蓄しておいた非常食。では、具体的に何日分必要なのか考えてみましょう。

どうして非常食が必要なの?

過去の大震災を振り返ってみましょう。東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)、大阪北部地震(2018)を比較してみても、水道・ガス・電気などのインフラが完全復旧するまで数時間〜数ヶ月を要し、東日本大震災では、水道の復旧完了に約6ヵ月半かかりました(※1)

状況が落ち着くまで、災害支援物資が数日間到着しないことはもちろんのこと、スーパーやコンビニが不機能に陥ることが想定されます。そこで、各家庭で備えておきたいのが、非常食です。

一体、何日分必要なの?

最低3日間×人数分と言われていますが、物流の拠点が破壊された場合や昨今の被害状況を踏まえますと、1週間分×人数分の食料確保をおすすめします。
(食事の量は個人差がありますので、人によってはそれ以上あってもいいかも知れません)

思っている以上に必要な水量

飲料水も食料と同じで、最低3日間必要と言われていますが、最低1週間分(1人あたり1日3L程度)あるといいですね。(※2)たとえ断水は免れても、マンションの貯水槽にヒビが入り泥水が混入してしまうなど、衛生的に飲めなくなく場合もありますので多めの備えをおすすめします。そのほか、食器を洗う・手を洗う・トイレの水などなど、飲料水とは別に、生活用水が必要になります。

あると便利なカセットコンロ・ボンベ

火や水を使わずに、そのまま食べられる非常食もありますが、やはり温かいものを口にした方が、普段の生活を送ることができるため精神的にも安心できます。レトルトや即席麺を温めたりお湯を沸かすことが出来るので、カセットコンロ・ボンベはあると良いでしょう。1人あたり1週間に約6本必要と言われています(※3)

その備蓄、どこで保管する?

日頃より管理しやすい場所に置いておくことをおすすめします。棚の奥に閉まってしまい、地震の揺れで棚が倒れて取り出せない、いざ探そうとしても見当たらないことがない、そんな風になってしまっては、せっかく備蓄しても意味がありません。いつでも取り出せる場所に置いておくか、非常食専用の収納スペースを作ってみるのも良いですね。

また表面に埃やカビが生えてしまった場合、衛生的に心配ですよね。たとえば水で拭き取れる汚れであっても、災害時貴重な水をどれだけ使わないかが鍵となってきますので、普段から整理整頓、清潔に保存しておくことが大事です。

今、ある非常食を把握しよう

十分に備蓄していたつもりが実は全然足りていなかった、数を少なく見積もってしまい余分な物まで買ってしまう、本当に必要なものを瞬時に思い描けるよう、あらかじめ購入した商品をリスト化することをおすすめします。例えば、商品名・賞味期限・個数などの情報を家族と共有するのもいいですね。

(※1)(※2)(※3)

出典:農林水産省『食料の家庭備蓄をめぐる状況』2022年3月1日に利用

(writer 松岡)

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