寝ている時に地震が起きたらどうする?
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夜間に起きる地震の怖さ
午前3時に突然緊急地震速報が鳴り響くとドキッとしますね。大きい地震だった場合、自分に向かって家具が倒れてくることも考えられます。急いで避難しようと外に出ても、停電で街灯は真っ暗で、月明かりだけが頼り。そんな状況は想像したくないですが、起こる可能性はあります。
皆さんは、そんな夜間に起きる地震の怖さについて考えてみたことはありますか?多くの人にとって、寝ている時間帯に起きる地震は、昼間とは別の危険が伴います。
1995年1月17日早朝に起きた阪神淡路大震災、2016年4月14日夜・4月16日未明に起きた熊本地震。どちらも夜間の時間帯に起きた大地震でした。
夜間の地震で停電が発生した場合、様々な危険性が高まります。家具の転倒に気づかずにつまづいて転んでしまったり、散乱したガラスの破片を踏んでしまったり、逃げ遅れてしまったり、昼間以上に怪我のリスクが高まっていると言えるでしょう。
また、避難となった場合にも街灯がない真っ暗な外を歩いて避難しなければならず、崩れたブロック塀・割れた窓ガラスなど、昼間なら確認して避けることができたモノでさえも把握できず怪我をしてしまうかもしれません。
寝室に何があると危険?
皆さんの寝室には、家具や家電がどれぐらい置いてありますか?
地震発生時には、タンス・机&椅子・テレビ・加湿器・間接照明など、寝室にある家具・家電が、寝ている自分に向かってくる可能性があります。また倒れた家具が出口を塞いで閉じ込められる可能性も。
さらには、窓ガラスが割れて破片が降ってくることや、お洒落な吊り下げ型照明が落ちてくることも考えられますし、ベッドの近くに飾っていた写真立てや寝る前に飲んでいたホットミルクのマグカップでさえ、頭上に落ちてきたり床に散乱したり、リスク要因になりえます。
せっかく住んでいたお家が無事だったとしても、家具転倒によって部屋の中で亡くなってしまう方や閉じ込められて逃げ遅れてしまう方もいます。ご自身の寝室には何があるのか、じっくり確認してみてください。
安心して眠るための寝室とは
就寝中に地震が起きた場合、反応がワンテンポ遅れてしまい、初動が遅れる可能性が高いです。少しでも被害が少なくなるよう寝室のレイアウトなど、改めて見直してみましょう。
寝室には極力モノを置かないことが重要になるでしょう。
とは言っても、現実的には難しいケースも多いでしょうから、床に物を置かない、家具を固定して動かないようにする、家具が倒れても進路を塞がないようなレイアウトにするなど、すぐ実践できそうなことを一つずつ確認してみてください。
最低限8つの項目を見直し、減災可能な寝室に
- ドア付近に倒れたら進路を塞ぐようなものは置いてありませんか?
- 背の高い家具や家電は置いてありませんか?(ある場合は金具や突っ張り棒で固定されていますか?)
- 窓の近くに寝ていませんか?(飛び散り防止のフィルムを施したり、カーテンをしていますか?)
- 落ちてきたら困る物がベッドの周りにありませんか?
- 踏んだら困るものが床に散らばっていませんか?
- 急な停電に備え、手が届く位置に懐中電灯や非常灯を用意してますか?
- ヘルメットや靴など自身の身を守るものを近くに用意してありますか?
- ホイッスル・携帯電話など閉じ込められた場合に助けを呼べるものを枕元に用意してますか?
寝室の見直しをする際の参考にしてみてください。
(writer 松岡)