覚えておきたい地震発生時の行動(オフィス編)
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オフィス街にいる時
窓ガラスが割れて降ってきたり、看板は落ちてくることも。都会ではビル同士の間も狭く逃げ場がありません。揺れを感じたら、カバンなどで頭を守りつつ、建物から離れた広い場所へ移動しましょう。
空からの落下物を考えると、建物内にいた方が安全なケースもあります。無闇に外へ飛び出すのではなく、頭と体を守れる場所で揺れが収まるのを待ちましょう。
オフィス内にいる時
仕事中の地震で怖いのは、窓ガラスやロッカー、そしてキャビネット。全面ガラス貼りで開放感のあるオフィスやキャスター付きのキャビネットが凶器に変わります。激しく揺れたら机の下に潜り、頭と体を守ることを徹底してください。
また高層ビルであるほど、揺れ幅が大きく長時間揺れが続くことも特徴です。東日本大震災の際、10分を超える横揺れが生じたケースもありました。余裕があれば、廊下やエレベーターホールなどオフィス家具や窓ガラスのない場所へ避難して、揺れが止まるのを待つことも肝要です。
その一手間が減災に
オフィス家具は背が高く、書類など重量が大きいものが収容されていることがほとんど。家具の転倒により怪我をするなど直接的な被害の他にも、出入り口を塞ぎ閉じ込める場合も考えられます。
壁や床にオフィス家具を固定し転倒防止策を講じたり、重いものを下に収納して重心を下げるなど、家庭と同じ基本的な地震対策をしっかりと行ってください。
(writer 松岡)